オナ禁・エロ禁日誌

Live each day as if it was my last.

普通の日記(1)

再開2日目
 今日はオナ禁から話を離れることにします。どんなに立派なご高説であろうが、やるべきことをやってない人間には言う資格がないのです。ですから、これから数日はただの日記になります。


 町中霧が立ち込めた朝。筋肉痛の重たい体をベッドから引き剥がし、大きなあくびをする。時計の針は5:50を指している。二度寝するほど早くはないが、直ちに起きなければならないわけでもない。頭を整理するのにはちょうどいい時間帯かもしれない。眠気眼を擦りながら、しばらくぼんやりと外を眺めていた。

 今日もやることは山済みだ。陰気な表情をしていたのでは、とても乗り切ることは出来ない。そう思って作り笑顔を浮かべ、「おし!」と気合を入れなおす。机の上には週末読むはずだった論文が手付かずで残っている。少しだけ自己嫌悪。一つ一つの積み重ねを怠ると、どんどん周りから取り残される。やるしかない。言い訳はいい。やるしかないのだ。

 我々科学者は奇妙な世界に住んでいる。Publish or Perish(論文を書かなければ後はない)という格言が全てを表している。どんな立派な研究であっても、論文という形で発表しなければ意味がない。お金をどこかから引っぱってこなければ、研究が続けられなくなるのである。


 お金のない研究者は実に惨めだ。さすがにそこまで落ちるわけにはいかない。最近は尻に火がついてきたので、意地でも乗り越えなければならない。好きなことをやって生活しているのだから、これで頑張らなかったら単なるわがまま野郎である。

 これまで日・米・欧の3箇所の研究機関を渡り歩いてきた。こう言うと何だか仰々しい気もするが大したことはない。単に一箇所に腰を落ち着ける勇気がなかっただけである。気がつくと人生の4分の1以上は海外で生活している。「ホームシックになったことは」と聞かれたこともあるが、中学生の頃から一人暮らしをしていたせいか、特にそういう感情が沸いたことはない。ただ、体が疲れている時は「温泉に浸かりたいなぁ」と思うことがよくある。体の芯から温まって、疲れを癒したい。中々かなわないけれども。

 

 疲れて力が出ないことはよくある。特に20代の頃と比べると、確実に疲れが取れにくくなった。疲れすぎて頭がもやもやして仕事にならないときも増えてきた。オナ禁の目的の9割は疲労対策にある。

 疲れてどうしようもないときは、とにかく身の回りを片付ける事にしている。最近は公私で大変なことが重なり、乱れてきていたので丁度いい。大して時間は使わないし、頭の中も不思議と整理される。過去を振り返ると、整理整頓をきちんとしたときのほうが、生産性が高いし、いい論文も書けている。

 研究が軌道に乗り始めると、実験をやりすぎてしまい、整理整頓をする時間がなくなり、また生産性が下がるというサイクルを延々と続けているが、やっぱり本来は常に整理整頓を心がけるべきなんだろう。今後の課題である。

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